POA−3000Z 修理の様子
故障内容
オーバーホールのご依頼。
原因
電源ブロックコンデンサーより大量の電解液漏れ。
処置
オーバーホール修理。
修理期間
11/27〜12/2
ブロックコンデンサーより液漏れがあります。
ブロックコンデンサーに直接太いバスラインを2重に半田付けしている為
製造時の半田熱でブロックコンデンサーは大きな熱ストレスを受け劣化
してしまいます。
POA−3000Zの弱点です。
太いバスラインを使用する場合は、ネジ式のブロックコンデンサーを使用
して半田による熱ストレスをコンデンサーに与えない構造設計にすることが
必要です。
基板の裏は悲惨な状況。
基板も大量の電解液で腐食しており、耐絶縁性能の関係で再使用は
不能です。
*このまま使用すると、電解液によりトラッキング現象を起こしショート
発火事故の原因となります。
上から見た状態。電解液でショート事故寸前の状態です。
電源部は大手術となりそうです。
パワー部(R)初段・電源基板の部品交換。
半田の全修正。
パワー部(R)ドライブ基板の部品交換。
半田の全修正。
パワー部(L)初段・電源基板の部品交換。
半田の全修正。
パワー部(L)ドライブ基板の部品交換。
半田の全修正。
リレー基板の部品交換と半田の全修正。
メーター基板の部品交換。
半田の全修正。
メーター部のフィラメントランプはすべて新品交換。
反射板を清掃して新しいランプへ交換。
メイン電源回路を大幅に更新します。
入力ATTは分解清掃します。
電源回路は、基板を廃止してブロックコンデンサーはネジ式へ交換。
半田熱をコンデンサーに伝えない様、半田付け後にネジ締め付け。
ヒューズホルダー、ブリッジ整流器はシャーシーへ新設。
すべての部品交換が終了しました。
交換部品です。
歪みの測定です。
Rチャンネルです。
Lチャンネルです。
エージングに入ります。
試聴して完成です。
修理完了です。
修理実績トップへ |