EXCLUSIVE アナログプレーヤー P3 修理の様子

故障内容

 33回転のみ酷い回転ムラが発生。(不定期)

原因


 部品劣化。

処置

 ご予算内での部分修理。

修理期間

 2021年9月4日〜6日


 試聴確認では回転ムラの症状が出ませんでしたが、分解しサーボの波形確認中
症状が出始めました。

 45回転時、回転ムラは出ていませんが、デューティ比は大きく狂っています。

 これでは少しの環境変化でサーボが外れますね。














 不良部品の交換。



















 半田の修正。

 量産機のようにフローソルダーで製造されている基板は、数年で各所に半田割れが発生しますが
職人によって丁寧に半田付けされている基板は、製造後40年経過しても半田割れ等は見られません。
















 スピンドルオイルの交換。

 PIONEERが誇る、SHローター方式の優れたDDモーターです。

















 コネクターは、ピンの弾力が無くなっていますので、すべて新品に交換します。



















 ピン交換時は、ワイヤーに合ったカシメ工具を使用し、確実に圧着します。引っ張って
抜ける場合は、圧着不良です。


















 モーターユニットのコネクター修理完了。

 オス側のピンは腐食等見られませんので、クリーニングのみ。
 研磨はNGです。メッキが剥がれ短期間で腐食、接触不良の原因
になります。腐食している場合は交換が必要です。















 操作スイッチコネクターも全てピン交換します。



















 メカニカルブレーキの分解修理。

 粘性の大きいシリコンオイルを使用し、ブレーキ動作時の不快音を抑えています。

 EXCLUSIVE製品は、このような細部にも徹底的に拘り、ハンドメイドされています。















 サーボの調整。デューティー比も安定して正常になりました。












 修理完了です。

 

トップ アイコン
修理実績トップへ

ライン