L−01A No.2 修理の様子
故障内容
以前に他の修理サイトで8万程度掛けオーバーホール修理したが、1年で故障。発煙した。
原因
コンデンサー、半田の劣化。インジケーターランプ切れ多数。
処置
再オーバーホール修理
修理期間
8/6〜8/23
Rチャンネルの歪み波形です。バイアス電流が絞ってあり、盛大な
歪みが発生しています。
Lチャンネルもひどい歪みです。回路動作不安定な為、バイアスを絞り
ごまかしていた様です。
肝心の信号経路コンデンサーは古いまま。オーバーホールしたアンプ
とは思えません。
今回の発煙事故も、信号経路コンデンサー劣化による寄生発振が原因。
EQ基板のコンデンサーも全く交換されていません。
EQ基板のコンデンサー交換と半田の修正。
フロントパネル分解し、インジケーターランプをすべて新品に交換。
バランスボリュームは分解清掃します。
内部の抵抗体とブラシは汚れで真っ黒。
Rチャンネルプリドライバーのコンデンサー交換。
半田もすべて修正。
Lチャンネルも同様にコンデンサー交換。
半田の修正。
パワー段のコンデンサー交換と半田の修正。アースライン強化。
パワーアンプ初段のコンデンサー交換と半田の修正。基板のクリーニング。
交換部品です。
バイアスを正規に調整し、歪みの測定に入ります。
Rチャンネルの波形です。EBTトランジスターの採用で、SW歪みも極小。
ようやく本来の性能に回復しました。
Lチャンネルも非常に綺麗。
完成しました。正弦波を入れてエージング開始。
アナログレコードの試聴中。音質の優れたEQアンプを搭載していますね。
インジケーターランプもすべて綺麗に点灯。L−01Aの美しいデザインに
見蕩れてしまいます。
修理完了です。
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