Accuphase プリメインアンプ E−405 修理の様子
故障内容
整備のご依頼。
原因
部品劣化、接点接触不良。
処置
修理期間
2020年8月18日〜23日
Rチャンネルの状態。歪みが多く見られます。
Lチャンネルです。こちらは正常に見えます。
目視では、コンデンサ液漏れ等、見られません。
メインボリュームは接点歪み等無いので、洗浄修理にて対応予定でしたが
過去に接点復活剤を吹いた形跡が見つかった為、本格的に分解修理します。
モータードライブボリュームに接点復活剤を使用すると、トルクリミッターの
グリスが流れ出て、モーター駆動時にスリップを起こします。このボリュームも
音量を下げる方向でスリップが発生していました。
このボリューム、過去にガリが出ていた様ですね。回転子に劣化グリスが固着
しています。L/R共、綺麗に除去します。抵抗体は綺麗なので、これで当面は
大丈夫でしょう。
トルクリミッターの分解修理と接点復活剤使用で流れ出たグリスの
再補填、L/Rのギャングエラー調整して組み上げます。
ボリューム基板の半田修正。
プリ部の部品交換。
半田の修正。
セレクタースイッチの分解修理。
修理の終了したスイッチ取付けと、半田の修正。
プッシュスイッチは接点歪みが出ていますので、すべて分解修理します。
トーン・バランスボリュームの洗浄修理。
トーン基板の部品交換と、修理の終了したスイッチ、ボリューム取付け。
半田の修正。
LEDボードの半田修正。
ロジック基板の半田修正。
プロテクション、電源基板の部品交換。
半田の修正。
バランス入力基板(L)の部品交換。
半田の修正。
バランス入力基板(R)の部品交換。
半田の修正。
入出力基板の半田修正。
パワートランジスタは全交換します。(hfeは選別して使用します。)
SANKENのデバイスは、バラツキが少なく優秀ですね。
パワー部(R)の部品交換。
半田の修正。
Lチャンネルも同様にパワートランジスタ交換。
パワー部(L)の部品交換。
半田の修正。
修理の終了したパワーステージ取付け完成です。
交換部品です。
歪みの測定です。Rチャンネルです。
歪みも解消され、正常になりました。
Lチャンネルです。
試聴して完成です。
修理完了です。
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