AU-X11 No.2修理の様子
故障内容
発煙、プロテクト解除せず。
原因
過去の修理ミス。
処置
オーバーホール修理
修理期間
5/24~6/4
初段トランジスターは、規格外品を基板裏に無理やり取付けています。
基板のパターンは各所剥がれています。とてもプロの修理とは思えません。
基板は焼損しています。ダイアモンド差動回路の抵抗も抵抗値が違う
物を取付けています。これではバランスしません。
トランジスターもftの低い旧型の物が付いており、超高域発振して回路
焼損しています。
代用のトランジスター取付ける場合は、最大規格だけ考慮しても回路は
安定に動作しません。高周波特性、hfe等のパラメーターも考慮する必要
があります。回路定数の変更も必要です。
AU-X11は、hi-ftのトランジスター使用しています。キャンタイプでは
hi-ftの物は市場に存在しないので、今回はモールドタイプの新型トラン
ジスターへ交換します。
初段トランジスターは正規の物へ交換。
モールドタイプのトランジスターへ交換。
コンデンサー全交換。抵抗を正規の値へ交換。半田全修正。
Lチャンネルイコライザー基板のコンデンサー全交換。
半田も綺麗に修正。
Rも同様に部品交換。
半田もすべて修正。
LチャンネルMCアンプのコンデンサー全交換。
半田もすべて修正。
Rチャンネルも同様に修理。
半田もすべて修正。
Phono用電源回路のコンデンサー交換。
半田もすべて修正。
フラットアンプ部のコンデンサー交換。
電源、プロテクト基板のコンデンサー交換。
半田の修正。
ロジック基板のコンデンサー交換。
半田もすべて修正。
プロテクトリレーの交換。
部品交換が終了しました。
交換部品です。
各調整後、測定に入ります。Rチャンネルです。
Super FF回路の成果で歪みはありません。
Lチャンネルも良好です。
試聴中。とても優れた音質ですね。
修理完了です。
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