金田式 DCプリアンプ修理の様子

故障内容

 ハム取れず。

原因

 
 アースの引き回し不良

処置

 アース結線の大幅変更。

修理期間

1/19〜1/19


 金田式DCプリアンプです。このアンプは非常に広帯域に設計されて
おり、製作には細心の注意が必要です。単純に配線した程度では
間違えなく発振します。

*カットオフ周波数が非常に高く、ビギナーには製作困難なのです。















 電源回路の配線状況です。自作アンプは、製作者の情熱を感じます。
努力して製作された訳ですから、それはそれでとても素晴らしいことです。
だれも批判することは出来ません。半田付けはプロ級で非常に綺麗ですね。

 自作プリアンプ成功の秘訣は、1にも2にもアース処理です。微小信号
を扱う訳ですから、信号経路にノイズが乗らないようにアースポイントを
よく考えます。又、発振防止の為、パスコンのグランドは必ず一点アース
に落とします。(ブロックコンデンサー中点を基準にします。)

*アース線も1つの抵抗器として考えると理解し易いと思います。アースに
電位差ができれば必ず失敗します。外部接続機器からの電位差も考慮
して配線しましょう。







 アースの大幅変更。ハムは皆無となりました。(VR最大でもOK)。


















 金田式DCアンプのファンが多いのもよく理解できました。製作は困難ですが、成功すれば素晴らしい音質が期待出来ます。
*メーカー製のプリアンプは安全マージンが必ず必要ですから、このような広帯域アンプは発売不可能なのです。

完成です。


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