LUXMAN プリメインアンプ SQ507 修理の様子

故障内容

 右チャンネル音出ない。

原因


 プリ部のトランジスタ劣化。スロースタート回路故障。

処置

 オーバーホール修理。

修理期間

 2020年3月16日〜19日


 スピーカー端子は、他業者様にて交換されています。非常に丁寧な作りですね。



















 パワー部(L)の部品交換。



















 半田の修正。



















 パワー部(R)の部品交換。



















 半田の修正。



















 プリ部(R)の部品交換。



















 半田の修正。



















 プリ部(L)の部品交換。



















 半田の修正。



















 プリ部電源・パワー部スロースタート回路基板の部品交換。

 パワートランジスタショートにより、スロースタート回路は動作していませんでした。

 電源が急に立ち上がりますので、コンデンサ結合回路ではスロー回路が無いと
電源投入時、”ボコッ”とノイズがでます。














 半田の修正。



















 他業者様でMUTE回路追加されていましたが、動作不安定、他不具合があり
設計し直します。(ユニバーサル基板は流用します。)

 パワー部はスロースタート修理で、電源投入ノイズは皆無になりましたので
プリ部のみ、電源投入時、4秒程度のミュートを掛けます。















 再設計のミュート回路搭載。



















 トグルスイッチは接点歪みが多く出ていますので、すべて分解修理します。

 過去の修理でピンホールを開け接点復活剤を注入した形跡があります。
簡易修理では有効な手段だと思います。今回はオーバーホール修理の
ご依頼なので、徹底的に分解修理します。















 内部の様子です。



















 可動接点はこのような状態です。接点復活剤の処理では改善不能なのが
良く判ります。


















 綺麗に清掃します。



















 他のスイッチも、すべて同様に分解修理します。FILTER関係のスイッチは
接触不良で、ほとんど動作していませんでした。


















 交換部品です。



















 整然としたパーツコンストラクションです。

 LUXMAN様の回路設計技術は、素晴らしいです。

















 配線の引き回しも、非常に綺麗です。



















 歪みの測定です。

 Rチャンネルです。

















 Lチャンネルです。



















 試聴して完成です。

 LUXMANの音楽性豊かな音質が蘇りました。いつまでも音楽を
聴いて居られます。

 現在でも一級品で通用する、優れた製品ですね。







 修理完了です。

 

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