LUXMAN プリメインアンプ SQ507 No.2 修理の様子

故障内容

 片ch音出ない。ボリュームを上げると寄生発振。(ガサゴソ音)

原因


 部品劣化、接点接触不良。過去の修理ミス。

処置

 オーバーホール修理。

修理期間

 2021年3月3日〜7日


 トグルスイッチは、全て分解修理します。



























































 メインボリュームの洗浄修理。



















 トーンボリュームも洗浄修理します。







































 ロータリースイッチも、全て洗浄修理します。



















 パワー部(L)の部品交換。



















 半田の修正。



















 パワー部(R)の部品交換。



















 半田の修正。



















 プリ基板(L)の部品交換。

 過去の修理で、電源フィルター抵抗値が1/10に変えられています。
ノイズが消えないので、おかしいと思い確認した所、発見。基板が焼けて
いるので、修理時に間違えたと思われます。(抵抗が焼けていて、元の値
が判らなかった?)

 素人修理品は、思わぬ部分に原因があることが多く、本当に大変です。

 結合コンデンサも一部、値が1/4に変更されていました。










 焼き切れたパターンと半田の修正。



















 プリ基板(R)の部品交換。

 こちらの基板にも、Lチャンネルと同じ場所に焼損跡があり、抵抗値が違って
います。
















 焼き切れたパターンと半田の修正。



















 電源基板の部品交換。



















 半田の修正。



















 さらに重大な危険修理を発見。このヒューズ、内部が銅線で短絡されています。



















 飛んだヒューズに、銅線を後から半田付けしていますね。

 次に故障が発生した場合は火災になる可能性が高く、非常に危険。

















 ヒューズホルダの端子も折れを修正してあり、過去に過電流による故障が
あったと推測します。

 ヒューズとヒューズホルダーは、追加で交換します。
















 色々大変でしたが、修理が完了しました。



















 交換部品です。



















 歪みの測定です。

 Rチャンネルです。

















 Lチャンネルです。



















 試聴して完成です。

 LUXMAN独特の、音楽性豊かな音質が蘇りました。










 修理完了です。

 

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