SONY ステレオラジオカセット CFSーF40 修理の様子

故障内容

 電源入らず。カセット部の不動作。

原因


 部品劣化。接点接触不良。メカ部動作不良。

処置

 不良個所の修理

修理期間

 2020年5月26日〜29日


 内部は本格設計です。Dolbyもワンウェイデッキ同様、専用ICを使用しています。



















 カセットメカもフルロジックコントロールです。



















 キースイッチは全く反応しません。部品は当然入手困難な為、分解修理します。



















 非常に複雑なメカです。



















 リール駆動部の分解修理。



















 ソレノイド機構も動作不良の為、分解修理します。
キャプスタンモーターの動力を使用した巧みな構造です。

 ラジカセは乾電池での使用もあり消費電力を極力抑えなければならず
家庭用デッキに採用されている、電磁ソレノイドを多用したメカは使用
できません。

 ただ、どうしても構造が複雑で、故障、誤動作は多くなります。












 ソフトイジェクト用のダンパーは、オイル抜けでスカスカなので、新しいオイルを
充填します。


















 駆動ベルト3本(キャプスタン、リールメカ、カウンター用)交換。



















 メカポジションスイッチの分解修理。



















 駆動カムの分解修理。



















 修理の終了したソレノイド機構、スイッチ取付け。



















 リール駆動メカの取付と各部のクリーニング。



















 トランスポート部の修理が完了しました。



















 ロジック基板の部品交換。



















 ボリュームはバランス不良、ガリ等の不具合があり、分解修理します。



















 電源・ファンクションスイッチの分解修理。



















 修理の終了したスイッチ、ボリューム取付けと、半田の修正。



















 ラジカセ定番の故障個所、PB/REC切替スイッチの分解修理。



















 スライドスイッチの分解修理。



















 キャビネットのネジ穴は、幾度の修理で、ほとんどの個所が破損していました。
幸いにも割れは無い為、特殊溶剤で補修後、ネジを切り直します。


















 電源回路は裏カバーに付いています。劣化したスポンジは全て張替します。
スポンジは、スピーカーからの音圧でハーネスとキャビネットが干渉し、ビビリ
音が出るのを防止する重要な役割があります。

















 テストテープを使用して、キャリブレーション調整を行います。

 テープスピードは、かなり遅い状態でした。

















 電源コードは現状断線しておりませんが、かなり折れ癖が付いており
断線防止の為、補強しておきます。


















 試聴して完成です。音の良さにビックリです。PHONO端子も
装備されていますので、アナログプレーヤーを追加することで
本格コンポが完成します。

 SONYのラジカセは全く手抜きの無い設計で、優れた製品が
多くあります。最近ラジカセもアナログ同様にブームが来て、中古
市場価格は高騰していますので、修理して使用する価値は十二分に
あると思います。





 修理完了です。

 

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